長周期地震動とは?高層ビルで起こる大きな揺れの特徴と対策

長周期地震動の特徴

高層ビルで揺れが大きくなる理由

大きな地震が起きたとき、ゆったりとした揺れが長く続く現象を「長周期地震動」と呼びます。
とくに高層ビルでは、建物が元々持っている揺れのリズムと、地震の揺れがぴったり合わさることで、揺れが大きく、そして長引くことがあります。

地上ではあまり揺れを感じなくても、上の階に行くほど大きな揺れになることがあるため、「揺れが小さい=安全」とは言い切れません。
家具やオフィス用品が動いたり、エレベーターが止まったりと、地震の規模(マグニチュードや震度)の数字だけでは想像しにくい被害が出ることがあります。

長周期地震動を表す4つの階級

気象庁では、この長周期地震動による揺れの大きさを「長周期地震動階級」という4つの段階で発表しています。
階級1から4まであり、数字が大きくなるほど「立っているのが難しい」「家具が大きく動く」など、生活への影響が深刻になります。

私たちがよく知っている「震度」とは測り方が違うため、「震度」と「長周期地震動階級」は別のものとして捉えておくのがおすすめです。

長周期地震動から身を守るための対策

長周期地震動から身を守るための対策

家具や大型家電の転倒・移動に注意

長周期地震動が起きると、大きな家具が滑るように移動したり、キャスター付きの家具が思わぬ方向へ走り出したりすることがあります。
とくに高層階では、家具が倒れるだけでなく、中の物が飛び出したり、ガラスが割れたりする危険性も高まります。

家具をしっかり固定する、重いものは下の方に収納するなど、日頃からできる対策を進めておきましょう。
地震が起きてから慌てるのではなく、普段の生活のなかで「安全な空間」を作っておくことが命を守ります。

防災シェルターも選択肢のひとつ

建物の倒壊や重い家具の転倒から身を守る手段として、「防災シェルター」を家に設置するという方法もあります。
シェルターは製品によって構造や性能、設置の仕方が違い、費用もさまざまです。
もし検討される場合は、ご自宅の環境に合っているか、必要な性能を満たしているかをしっかり確認しましょう。

もちろん、シェルターだけに頼り切るのではなく、家具の固定や避難ルートの確保など、いくつかの対策を組み合わせることで、より安全な環境を整えることができます。

エレベーターの停止にも備える

高層ビルでは、安全のためにエレベーターが自動で停止し、長時間動かなくなることがよくあります。
万が一エレベーター内に閉じ込められてしまった場合は、無理に自力で脱出そうとせず、外部との連絡を取って救助を待つのが基本ルールです。

また、自宅や職場が高層階にある方は、階段で上り下りしなければならない状況も想定しておきましょう。
電気が止まったり水が出なくなったりしたときに備えて、飲料水や食料、簡易トイレなどの備蓄をしておくと安心です。

長周期地震動は、ゆったりとした大きな揺れが長く続く現象で、とくに高層ビルの上の階ほど影響を強く受けます。
テレビなどで発表される「震度」だけでは測れない被害が出ることもあるため、この揺れの特性を知っておくことは立派な防災アクションです。

高層マンションにお住まいの方や、高層オフィスで働いている方は、家具の固定や避難ルートの確認、エレベーターが止まったときの対策など、今日からできる準備を少しずつ進めておきましょう。

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