
地震の仕組みに関する用語
震源と震央
「震源」は地震が実際に発生した地下の場所を指します。
一方、「震央」はその真上の地表の地点で、ニュースではこの震央の位置がよく報道されます。
震源の深さが浅いと地表への揺れの影響が大きくなりやすく、住民の安心に関わります。
マグニチュードと震度
「マグニチュード(M)」は地震のエネルギーの大きさを示す尺度です。
数値が1上がるごとにエネルギーは約32倍になります。
一方、「震度」はある地点でどれだけ揺れを感じたかを示し、0から7までの段階で表されます。
また、震度が高い地域では防災シェルターの重要性も高まります。費用はかかりますが、避難所としての役割を果たすため整備が進められています。
プレートと活断層
地球の表面は「プレート」と呼ばれる岩盤でできており、これが動くことで地震が発生します。
特に「活断層」と呼ばれる、現在も動く可能性のある断層は大きな地震を引き起こす原因となります。
自分の地域にどんな活断層があるかを知っておくことが、防災の第一歩です。

災害対応に関する用語
緊急地震速報
地震発生時に、揺れが到達する前に伝えられるのが「緊急地震速報」です。
スマートフォンやテレビ、ラジオなどで警報音と共に流れます。
この速報が出たときは、頭を守る・家具から離れるなどの行動が必要です。
情報をすぐに受け取り動けるよう、日頃からの整理も重要です。
被害想定と避難指示
「被害想定」とは、どのくらいの被害が出るかをあらかじめ想定したものです。
これに基づいて避難計画が立てられます。
また、地震発生後には「避難指示」や「避難情報」が自治体から発表され、住民は指示に従って安全な場所へ移動します。
地震時の行動は、この情報を正確に把握することがカギです。
災害救助法とライフライン
「災害救助法」は、大規模災害時に国や自治体が被災者を支援するために適用される法律です。
この法律により、避難所の設置や食料の提供などが迅速に行われます。
また、電気・水道・ガスといった「ライフライン」の復旧も優先され、生活の再建に役立ちます。
防災に備えて、普段から非常用品の整理や準備が求められます。
地震のニュースでよく耳にする用語には、地震の性質や対応策を理解するために重要な情報が詰まっています。
用語の意味を正しく理解し、日頃からの備えを心がけることで、いざというときの安心につながります。
地震はいつ起こるかわかりません。情報の整理と適切な知識が、命を守る第一歩です。


関連記事
- 100円ショップで揃えられる防災グッズ100円ショップで揃えられる防災グッズ 災害時には、迅速な対応と備えが必要です。100円ショップでは、コストを …
- 1日に5回。私たちが使う、大事なトイレの問題。平均的なトイレの使用量は1日に5回と言われています。(内閣府 避難所におけるトイレの確保・管理ガイドラインより …
- CBRNE災害(シーバーン災害)とはCBRNE災害(シーバーン災害)を理解する前に 災害というものには、なにも地震、津波、洪水、火山などといった自 …
- DPAT 心のケア 災害発生から48時間以内に治療を開始する医療チーム、DMAT(災害派遣医療チーム)は近年メディアでも取り上げら …
- VMAT(ブイマット)の活動とは?VMATとは動物専門の災害対策支援チームのことで、2013年に全国で初めて福岡県獣医師会が設立しました。人の為 …
- “ポリ袋と新聞紙”は、もしもの時にとても役立つ“ポリ袋と新聞紙”は、もしもの時にとても役立つ 南海トラフ巨大地震の発生が間近と言われて、戦々恐々とされている …