マグニチュードとは、地震の規模を表す指標です。ですから、私たちはマグニチュードを使って、過去に発生した地震の大きさを把握したり比較をします。例えば、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震では、マグニチュードは9.0でしたが、2016年の熊本地震はマグニチュード7.0で、2018年の大阪府北部地震ではマグニチュード6.1でした。3つの地震では、東北地方太平洋沖地震が一番規模の大きいことが分かります。ちなみに過去最大の地震のマグニチュードは、9.5です。これは、東北地方太平洋沖地震の5~6倍の規模になります。

マグニチュードが2上がると1000倍の規模に!

マグニチュードは、数値が大きいほど地震の規模は大きくなるのですが、値が倍になると規模も倍になるわけではありません。実は、マグニチュードが2.0上がると、規模が1000倍にもなります。例えば、東北地方太平洋沖地震のマグニチュード9.0に対して、熊本地震はマグニチュード7.0ですが、2つの地震のマグニチュードの値の差は2.0しかないのに、地震の規模は1000倍の開きがあります。

マグニチュードと震度

マグニチュードについては、よく「震度」と混同して使われていますが、マグニチュードは各地震の大きさを指すのに対して、震度はある地点での揺れの大きさを指します。ですから、1つの地震に対してマグニチュードは1つしかありませんが、震度は無数あります。
例えば、東北地方太平洋沖地震ではマグニチュードは9.0しか存在しませんが、震度については宮城県栗原市では震度7で、東京では震度5くらい、大阪では震度3くらい、と地点ごとに震度は異なります。
なお、「震度」は、地上にいるときの揺れの大きさになりますが、地下の防災シェルターにいると、地上より揺れはグッと小さくなります。

マグニチュードと震度の違いが分からない・・・

「マグニチュード」と「震度」の関係について、もう少し補足します。
この関係は、「マグニチュード」が人の話すときの声の大きさで、「震度」は周りにいる人が聞こえる声の大きさ、に例えられると思います。
同じ声(同じ地震)でも、近くにいれば聞こえる声(震度)は大きく、遠くにいれば声(震度)は小さく聞こえます。
また、声(マグニチュード)が大きくても、遠くにいれば聞こえる声(震度)は小さいですし、逆に声(マグニチュード)が小さくても、近くにいれば聞こえる声(震度)は大きくなります。
いざという時のために、地震については、正確な知識を持っておきましょう。

マグニチュードの種類

参考になりますが、実はマグニチュードにはいくつかの種類があります。日本では、通常は地震観測結果をもとにした、気象庁マグニチュードを用いますが、巨大地震では正確な値を出すのは難しいようです。実際に東北地方太平洋沖地震では、何度か訂正を重ねた上に、漸く9.0という気象庁マグニチュードの確定値を出しています。他にも観測結果を基にしたマグニチュードが数種類ありますが、どれも一長一短があるようです。
なお、未知の地震を想定して解析するときは、モーメントマグニチュードというものを用います。よく話題になる、津波の高さの予測などに用いています。

まとめ

以上をまとめますと、マグニチュードは地震の規模の指標で、値が2上がると、地震の規模は1,000倍になります。そして、「震度」と混同しやすいので、注意が必要です

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