令和3年5月20日付けで、災害対策基本法の一部改正が施行されました。

避難勧告と避難指示が避難指示に一本化され、市町村からの警戒レベル4発令時には自治体関係者は危険地域からの立ち退き避難指示を尊守することになりました。

そもそも災害ってなに?

防災は一般的に災害を防ぐことを意味するものですが、災害とは何のことでしょうか?

災害は英語で一般的に「disaster」といいますが、「悪い星」「占星術において幸運の星が離れる」という語源があるとされます。「星」という言葉を用いて、自然災害という人類の力では対応できないような事象のことです。同じような意味の英語としては「catastrophe(大災害)」もあります。

「災害」に含まれるもの

1961年に防災・災害対策についての基本事項を定める「災害対策基本法」が制定されました。日本の法律では「災害」は、暴風・竜巻・豪雨・豪雪・降水・崖崩れ・土石流・高潮・地震・津波・噴火・地滑りその他の異常な自然現象のことです。また、火事もしくは爆発その他の被害の程度において、これらに類する政令で定める原因により生ずる被害と定められています。

竜巻は2012年の法改正により追加されました。崖崩れ・土石流・地滑りは、2013年の法改正の追加です。新しい自然災害が起きれば、災害に含まれるでしょう。

災害には「放射性物質の大量の放出」「多数者の遭難を伴う船舶の沈没」など、大規模な事故も含まれています。

「災害」に含まれないもの

ちなみに、大ヒットした「君の名は。」という映画では、「隕石の衝突」によって災害対策基本法に基づく立入禁止の看板が出ている場面があります。しかし、隕石については今のところ我が国において災害の原因となる自然現象等には含まれていません。同じく大ヒットした「シン・ゴジラ」という映画で、ゴジラ襲来について災害緊急事態の布告が出されました。しかし、ゴジラが最大の原因となる自然現象に含まれていないことと同様です。隕石やゴジラについては、その影響が現実のものとなったら「災害」に含まれるでしょう。

防災情報ついて

災害発生時、住民が現状を把握することが困難な状況下に置かれている際にはどうしたらいいのでしょうか。速やかかつ正確に必要な情報入手方法の紹介です。正確な情報を得ることは、防災・減災に繋がります。

あなたのまちの防災情報

気象庁が運営しているサイトです。都道府県や市町村の情報を表示し、現地の気象情報を把握することができます。2回目の検索からは、自動的にあなたの市町村が表示されます。

防災ポータル

国土交通省が運営している、ハザードマップポータルや河川の防災情報等、様々な機関が配信する災害情報を集約しています。多言語で、分かりやすく発信しているサイトです。平常時・災害時を問わず有用な情報を入手することができます。

地域防災 Web

 国立研究開発法人「防災科学技術研究所」が主体となって作成したサイトです。全国の自治体の統計情報や災害記録、危険性のある災害についての情報が見られます。全国から自治体情報をピックアップして見ることが可能です。

防災シェルターの完全無料現地調査はコチラから
防災シェルターに関するお問い合わせはコチラから